症状の改善を早めるために|うつ病患者への接し方を知っておこう

周りの人達が支える

カウンセリング

うつ病は仕事による人間関係や大切な人を失ったなどという大きなストレスが原因で発症し、自律神経系の乱れが生じて、脳内ホルモンの分泌の変化が生じます。感情に作用するホルモンバランスに乱れが生じるため、激しい気分の落ち込みが出たり、無気力になったり悲観的な考え方をするようになり、日常生活にも支障をきたすようになってしまいます。こうなってしまうと、病院にかかって抗うつ剤などの薬物治療を受けていかなければなかなか改善することは出来なくなってしまうため、できるだけ早めに受診することが大切になります。うつ病治療は長期に及ぶことも多く、再発を繰り返すケースも少なくありませんし、物事を悲観的にとらえる傾向が強くなるため、自分がうつ病であると認めることが出来なかったり、治療に後ろ向きだったりすることも珍しくありません。せっかく薬を処方してもらっても、副作用がつらいとか、効果を感じられないからといった理由で自己判断で服用をしないケースも多いため、周りの人間が管理していくことも必要になります。うつ病の治療を続けていくうえで、周りの人間の患者への接し方はとても大切で、順調に回復をしていくためには必要不可欠と言っても過言ではないでしょう。病気のことを理解し、経過に応じて適切な接し方をしていくことで、患者の苦痛を和らげたり、早く治して仕事復帰しなくてはなどといった焦る気持ちを落ち着けたりすることが出来ます。うつ病の治療は急性期、回復期、再発予防期の3段階に分類されますが、患者への接し方もそれぞれの状態に応じたものが必要となってきます。急性期は発症してから治療を始めてしばらくの一番気分の落ち込みが強い時期になり、患者にとっては最もつらく出口が見えない時期ということになります。この時期にはなるべく早く受診して治療を開始することであり、周りの人間は十分な休息をとらせつつ、病院に付き添ったり、きちんと服薬しているかチェックしたりしながら、なるべくそばにいて見守ることが大切です。頑張れとはげましたり、気分転換に出かけたりといったことはせず、患者のペースに合わせながら落ち着く環境を作っていってあげましょう。回復期は薬物治療の効果が出てきて本人も改善してきたことが自覚できるようになっている時期で、仕事への復帰を焦ったり、もう治ったからと服薬を止めてしまったりする傾向が出るケースもあります。周りの人間はあせらずゆっくりという接し方を続け、復職に関しても医師と相談しながら少しずつ段階を踏んで進めていくようにすることが大切です。再発予防期は症状も回復し、職場復帰を果たしてからの時期ですが、この頃でも再発を予防するために服薬治療を継続する必要がある場合が多いものです。周りの人間は勝手に服薬をやめることがないように見守ったり、再発の兆候がないか気にかけてあげたりすることが大切です。うつ病は決して珍しい病気ではなく、誰でもかかる可能性がある病気であるにも関わらず、病気への周囲の理解はまだまだ少なく、長期にわたる治療は大変なものです。周りの人間はこの病気の特徴を理解し、あせることなく治療ができ、再発しないように日常生活を取り戻すためのサポートをしていきたいものです。

TOP